SWETについて
SWETとは
SWETは、日本からの、英語による情報発信に携わる専門家たちの会、日本と英語世界を架橋する「言葉の職人」たちのコミュニティです。
具体的には、和英翻訳者、編集者、作家を中心に、コピーエディター、校正者、装丁者、コピーライター、教師、研究者、リライターが所属しています。
会員の多くは、東京近辺や関西地方を中心に、日本に居住しています。
SWETの趣旨
日本と英語世界を橋渡しするには、個々人の力だけでは及び難い局面が幾つもあります。特に自分の専門領域以外の知識が必要とされる場合が多々あります。たとえば、翻訳をするときにも、編集やレイアウトデザインの知識が必要になり、編集の専門家が、翻訳や著述に関与する必要が生じることもあります。日本語関連の「言葉の職人」にはマルチな技能が求められるのです。
こうした状況を踏まえ、SWETは、会員同士が、個々に培ってきたプロとしての知識と経験を分かちあうことにより、互いの専門職能の水準を高めていきます。
またそうした知識と経験を集積し、翻訳、編集、リライト、出版、コピーライト、本や雑誌の装丁、デザイン等の関連分野で働く人たちに、提供することを目ざしています。
SWETの活動
SWETは、東京、関西地区(京都、大阪、神戸)、さらにサンフランシスコのベイエリアで、講演会、討論会、ワークショップ等のイベントを開催し、会員(また非会員でも興味のある人たち)間の交流を促進しています。
会報のSWET Newsletterは、1981年から2012年まで刊行され、専門家の経験やノウハウが蓄積されています。(記事やコラムの一部はProfessional Resourcesで見ることができます。)
SWETのウェブサイトは、当該領域の情報の集積ハブです。専門家のための記事、評論などが、アーカイブされています。
SWETはこれまでに2点の刊行物を出版してきました。
- Japan Style Sheetは、英文を書くとき日本語をどうローマ字表記するかを、1950年代から日本で活動したプロたちの経験と助言による蓄積をもとにまとめた、信頼できるガイドブックです。
- Wordcraftは、SWET Newsletterに掲載したエッセーからの選集で、プロフェッショナリズム、英語の語法、翻訳の考え方など、日本語関連の「言葉職人」の皆さんに役立つ情報の宝庫です。現在、在庫ぎれですが、一部をオンラインで読むことができます。
沿革
SWETは1980年11月に東京で気楽な集まりとして始まりました。100人以上が参加したこの会で、継続的な協会を作ろうという意志が高まり、次回以降の集会とニュースレターの発行が決まりました。
- 1980年11月:非公式集会(東京)
- 1981年2月:SWET Newsletter創刊
- 1983年:最初のSWET刊行物、The Japan Style Sheet刊行
- 1991年: Wordcraft: English Writing、 Editing、 and Translation in Japan刊行
- SWET関西支部発足
- 1996年5月:メーリングリストSWET-L開始
- 1996年10月:ウェブサイト開始(ウェブマスターPaul Findon)
- 1998年10月:SWET Newsletter (No. 82) 新装版発刊
- 1998年:Stone Bridge Pressより改訂版Japan Style Sheet刊行
- 2000年:20周年祝賀会。新装ウェブサイト開始(ウェブマスターSako Eaton)
- 2004年:SWET Newsletter (No. 104) 再新装版刊行
- 2005年:25周年祝賀会
- 2010年:30周年祝賀会
- 2012年:ウェブサイト新装
- 2014年:月ごとSWET Bulletin発行開始(現在まで)
- 2015年:SWET Talk Shops(毎月の会合を神保町の一角を開く)経験交換、ネットワーキング、語り合い)
- 2018 年:Japan Style Sheet, 第三版を会の出版、JSSのウエブサイトを開く
- 2020年:40周年祝いの年;SWET Talk ShopsがZoom で開く
活動報告
会員の発議、運営委員会の調整により、年間とおしてワークショップなどの活動を行ないます。これからのイベント予定はEventsを、これまでの活動はPast Eventsを参照してください。
運営委員会
自発意志による10人前後の委員で構成し、SWETの企画や活動の計画、組織にあたります。委員会活動は主としてSWET-SC mailing listを通じて行なわれています。
SWET-L
SWETが管理するプロのためのメーリングリストです。英語、日本語で書かれた文章に関係する仕事をしている方はどなたでも参加できます。トピックとしては、英語の文体や文法、英語で日本語をどう表現するか、辞書や文体マニュアルなどのお薦め本、その他の関心事などなんでも。ジョブオファー、プロの助けや助言の欲しい方、電子出版やツールについての討論、日本で顧客とどう接するか、どう仕事をつかむか、資格のとり方など、いろいろあります。もちろんプロ同士の連携も。
会費
年間6,000円の会費は、会員が専門知識や経験を分かちあうためのイベント開催、ウェブサイトとアーカイブ、メーリングリスト(SWET-L)の管理、その他のサービスのために使われます。